10月8日「大胆に恵みの座へ」

ヘブライ人への手紙4章14―16節(新共同訳p.405 口語訳p.347)

偉大な大祭司、神の子イエスが与えられている、イエス・キリストが祭司としての働きを既に成し遂げて下さっている、だから私たちは大胆に恵みの座に近づくことができると今日の聖書箇所は語ります。/「恵みの座」とは何でしょうか。それは神が王として、支配者として座っておられる玉座です。私たちは元々はこの神の玉座に近づくことができない者でした。神に敵対する罪人である人間は、神のみ前に出ることはできないのです。神の玉座は私たちにとって元々は決して「恵みの座」ではありませんでした。むしろ恐ろしい「怒りの座」だったのです。だからこそ祭司が必要だったのです。神の怒りの座の前に進み出ることのできない罪ある人間のために、仲立ちをして、神の怒りをなだめてくれる祭司が必要だったのです。しかし今やもうそれは過去の話となりました。神の玉座は今はもう「怒りの座」ではなくて「恵みの座」となったのです。それは神の子イエス・キリストが、私たちのための大祭司となって、祭司の働きを十分に、完全に果してくれたおかげです。主イエスのおかげで、神の玉座は私たちにとって「恵みの座」となり、私たちはそこに大胆に近づくことができるようになったのです。これが、聖書が語り伝える、イエス・キリストによる救いなのです。/偉大な大祭司イエス・キリストは報酬を求めません。その代わり、主イエスが私たちに求めておられること、いやむしろ期待しておられることがあります。それは私たちが本当に罪から自由な者となって大胆に生きることです。喜んで、自由に、大胆に、神と隣人を愛し、神と隣人に仕えて生きることなのです。

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