使徒言行録15章36―16章5節(新共同訳p.244口語訳p.208)
今日の箇所から、パウロの第二回伝道旅行が始まります。この旅行は、パウロの提案によって始まりました。そのことが分かるのが36節です。
第二回伝道旅行の目的は、第一回伝道旅行で誕生した教会を、力づけることでした。でも、その旅の途中で、聖霊がパウロたちを導き、思ってもいなかったギリシャにまで、足を運ぶことになったのです。
そんな第二回伝道旅行の出発に際して、大きな問題が起こりました。それが、パウロとバルナバの別れです。
彼らが別れたのは、マルコと呼ばれるヨハネを、連れていくかどうかでぶつかったからです。
慰めの子バルナバは、マルコの成長を願って、彼にもう一度チャンスを与えようと思ったのです。でもパウロは、「そんな考えは甘い!厳しさが足りない!伝道はそんなに甘いものではない!途中で帰ってしまう人は、足手まといでしかない!」そう思ったのです。
つまり、伝道の考え方の違いでぶつかったのです。それが、使徒言行録が語っている、パウロとバルナバが別れた理由です。
パウロとバルナバの関係が、その後どうなったかを直接示す聖書箇所はありません。でも、マルコのことは、後のパウロの手紙に出てきます。テモテへの手紙二の4章11節には、パウロとマルコの関係がその後良くなって、マルコがパウロの同労者となったことが記されています。
そのことから想像出来ることは、パウロとバルナバも、後には和解したのではないかということです。
破れた人間関係の回復をもたらすのは、人間の努力ではなくて、主イエスの福音です。
神は主イエスの救いの御業を信じている人たちに、和解の御業を成して下さる御方です。主イエスの救い=神との和解、隣人との和解です。
だからこそ私たちは、自分の罪によって挫折したり、別れたりしたとしても、主なる神に望みを置いて、主なる神が御業を行って下さることを待ち望みながら歩んでいくことができるのです。
