ヨハネ福音書17章13-26節(新共同訳p.202 口語訳p.170)
1.「『彼らを世から取り去ることではなく、悪い者から守ってくださることです。』」
17章は主イエスの告別祈祷です。私たちは人生の最後にどんな言葉で別れ、何を祈るでしょうか。イエスはもっぱら弟子たちが「神の御名」によって守られるために祝福を祈られました。それは苦難を避けるためではなく、むしろ福音宣教に邁進していく恵みの御言葉を授けることでした。
2.「『父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つ(であり続けるよう)にしてください。彼らもわたしたちの内にいるようにしてください。』」
迫害の嵐に翻弄される教会は小さく弱く無力です。向こう岸へと進む教会は神の三位一体の内側に羊たちも在るように守られています。しかも十字架の福音は世界宣教(すべての民族)をも包み込んでいます。私たちの伝道は「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである、マタイ25:40」ことが漕ぎ出す一歩となるでしょう。
3.「『わたしは御名を彼らに知らせました。わたしに対するあなたの愛が彼らの内にあり、わたしも彼らの内にいるようになるためです。』」
御名とは御父の品性や人格を表し、イエスが肉体をとって来られたのは、誰も見たことがない神の品性や人格を見るためです。十字架の御子は神の愛を、復活の主は神の永遠の命を啓示されたのです。神は愛です、救いです、永遠の命です。