4月28日「理由のない憎しみ」

ヨハネによる福音書15章18―27節(新共同訳p.199 口語訳p.167)

1.「『世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたしを憎んでいたことを覚えなさい。・・だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した。』」

 この世は世に属さない弟子たちを受け入れることが出来ません。キリスト者は、サタンが支配する世に属しているのではなく、世を罪に定めるイエスに属しているから、世から憎まれます。私たちは世から選び出された御国の市民です。キリスト者とは「レジデント・エイリアンズ(住み込みの異星人たち)、ウィリモン」で、この世とは異質の存在、異質の文化に生きる対抗文化を生み出す存在です。 

2.「『わたしが来て彼らに話さなかったなら、・だれも行ったことのない業を、わたしが彼らの間で行わなかったなら、・だが今は、その業を見たうえで、わたしとわたしの父を憎んでいる。』」

 この世は十字架の福音を聞かされ、奇跡の業(ラザロの復活)を見ながらも、神の子の証しを受け入れないのは、罪から出る意識的な拒否(感情的に嫌い)だからです。光(キリスト)は世を罪に定めます。それで光の子たちをも迫害するのです。 

3.「『わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。』」 

 父と子から遣わされる聖霊が真理(イエスはキリストである)を明らかにします。イエスと初めから一緒にいる弟子たちは、自分たちの証しを通して、聖霊が弁護者として真理(神・罪・救い)を証言されることを信じます。それで、私たちは世の支配者を恐れるに勝って、御国の支配者キリストを畏れるのです。

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